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消費期限切れの卵を発見!7日経過したものはどうなるのか?それが30日の場合は?生のままか調理後かで違いはあるの?

はじめに

食品のラベルに記載されている「賞味期限」と「消費期限」は、それぞれ異なる意味を持っています。

これらの期限は、製品が未開封状態で推奨される保存方法に従って保管された場合に、その食品が適切に食べられる期間を示しています。

賞味期限は「最良の味や品質を維持する期限」を意味しており、この期限を過ぎた後でも、すぐに食べられなくなるわけではありません。
一方、消費期限は「安全に消費できる最終期限」を示し、この期限を過ぎると食中毒のリスクが高まるため、食べない方が良いです。

通常、卵には「賞味期限」が設定されています。
卵の賞味期限について、ここで詳しく説明します。

卵の賞味期限とは

卵の賞味期限は、「生で安全に食べられる期間」を指します。
この期間はサルモネラ菌など、食中毒を引き起こす可能性のある細菌の増殖を抑えるために、保存温度と期間に基づいて設定されています。

この期限には、家庭での冷蔵保存期間(通常は7日間)が含まれており、保存温度によって賞味期限が決定されます。

低温で保存すると、生で食べられる期間が延長されます。
つまり、卵の賞味期限は保存温度により変動し、季節によっても異なることがあります。

日本卵業協会の情報によると、季節による卵の賞味期限は以下のようになっています。

春秋(4~6月、10~11月):産卵後25日以内
夏(7~9月):産卵後16日以内
冬(12~3月):産卵後57日以内

仕入れ先と量販店との協議により、季節によって卵の賞味期限が大きく異なることが明らかになりました。
量販店側は、消費者がどの季節でも安心して卵を食べられるよう配慮し、パック後2週間を一律の賞味期限とすることを決定しました。
この決定に従い、多くの量販店では季節を問わず、パック後約2週間を賞味期限と設定しています。

一般的に、卵は産卵後7日以内にパッケージングされることが多いです。

卵の賞味期限から1ヶ月経過した場合の生食の可否について

次に、卵の賞味期限から1ヶ月経過した場合の生食の可否について考えてみましょう。

採卵からパッケージングまでの期間を7日、パッケージング後を14日(2週間)とした場合、賞味期限からの経過日数に応じた対処法は次のようになります。

賞味期限からの経過日数別の対処法:

■ 1週間:冬であれば生食可能。
■ 10日:冬であれば生食可能。
■ 2週間:冬であれば生食可能。
■ 1か月:冬であれば生食可能。

冬場は、賞味期限表示から36日経過しても生食が可能なことが驚きです。
夏場は、賞味期限を過ぎたら生食は避けた方が良いでしょう。
春や秋は、賞味期限後4日までは生食が可能です。

しかし、賞味期限を過ぎた卵を生で食べる際には少し不安が伴います。
食中毒の原因となるサルモネラ菌は70度で1分以上加熱することで死滅します。
他の食材と一緒に調理する際は、75度で1分以上の加熱を推奨します。
そのため、加熱調理をすれば安全に食べることができます。
生食をする場合は上記の賞味期限を参考にしてください。

購入して冷蔵保存していた卵は、適切な加熱調理を施せば、賞味期限を過ぎた後でも2ヶ月間は食べることが可能です。
卵はゆで卵、オムレツ、目玉焼き、野菜との炒め物、茶碗蒸し、お菓子作りなど、幅広い調理方法に利用できる非常に汎用性の高い食材です。

卵を大量に使用しただし巻き卵は、多くの卵を使うことで、ふんわりとした食感が得られます。
大人にはおつまみとして、子供たちにはおかずとして提供することで一つの料理で二通りの楽しみ方ができます。

ただし、卵を割った際に以下のような兆候が見られる場合は、腐敗している可能性が高く、加熱前に廃棄するべきです。

卵の腐敗を見分ける方法

黄身がすぐに崩れる
殻をきれいに割っても、黄身がすぐにドロドロになる、あるいは白身からはみ出す場合は腐敗しています。
この状態では、腐敗が進んでいるため、すぐに廃棄してください。

異臭がする
卵から硫化水素やアンモニアのような臭いがする場合は、腐敗の兆候です。
硫化水素は硫黄のような臭いで、温泉の臭いに似ています。

白身の変色
白身が黄緑色やピンク色に変色している場合は、菌の繁殖によるものであり、廃棄が必要です。

加熱後の卵(半熟卵、ゆで卵、加熱卵)の賞味期限は

では、加熱後の卵(半熟卵、ゆで卵、加熱卵)の賞味期限はどのようになるでしょうか?

卵の賞味期限:加熱卵・ゆで卵・半熟卵別
半熟卵:殻なしの場合は当日中、殻付きの場合は1~2日以内が適切。
ゆで卵:殻なしの場合は当日中、殻付きの場合は3~4日以内が望ましい。
加熱卵(目玉焼きやオムレツなど):当日中に食べることを推奨します。

卵を加熱する際の注意点は、卵に熱を加えることで、抗菌作用を持つリゾチームが失われるため、加熱後の卵は腐りやすくなることです。
この事実は多くの人にとって意外かもしれません。
さらに、卵の殻を割ると酸化が進行し、日持ちが悪化するため、加熱した卵はできるだけ当日中に食べることをおすすめします。

割れた卵の対処法について

たとえ買い物中に注意していても、家に帰った後に卵が割れていることがあります。
そんな時は、早急に卵をボウルに移し、野菜と共に炒めて夕食の一品にすると良いです。

購入後に卵にひびや割れを見つけた場合、少しのひびがある卵は2~3日以内に、完全に割れている卵は当日中に消費することが適切です。
これは空気に触れることで酸化が進むためです。
また、割った際に白身が変色していたり、黄身が崩れやすかったり、異臭がある場合は、食べずに廃棄することが重要です。

卵の正しい保存方法に関しては、スーパーで卵が常温で販売されているのは、温度差による結露を防ぐためです。
結露はサルモネラ菌の増殖を促すため、卵の保存には冷蔵庫が適しています。
冷蔵庫での保存は卵の新鮮さを長く保つために有効です。
卵は温度変化に敏感なため、一度冷蔵庫に入れたら再び常温に戻さないよう注意しましょう。
また、冷蔵庫で販売されている卵は、購入後も温度変化を避けて速やかに冷蔵保存することが肝心です。

卵の冷蔵保存に関するガイドラインについて

卵の冷蔵保存に関するガイドラインを以下に詳しくご紹介します。

冷蔵庫のドアポケットは避け、元のパックで保存する

卵の殻にはサルモネラ菌が存在する可能性があり、他の食品への感染を防ぐため、元のパックでの保存を推奨します。

冷蔵庫の奥に保管する

これは、冷蔵庫の内部温度を一定に保ち、ドアの開閉による振動から卵を守るためです。
ドアポケットに置くと、振動で卵にひびが入る可能性があります。

尖った側を下にして保存

卵が古くなると卵黄が上に浮くことがありますが、卵の丸い部分には空気室があり、卵黄の浮上を防ぐ役割があります。
また、尖った側を下にすることで、殻が丈夫な部分が下に来て菌の侵入を防ぎやすくなります。

水洗いせず、乾いた布で拭く

水で卵を洗うと殻の微細な孔から菌が侵入しやすくなります。
そのため、水洗いは避け、汚れがある場合は乾いた布で拭き取ることが望ましいです。

卵を冷凍する方法

冷凍卵は新しい保存方法として注目されています。
殻付きの生卵を冷凍する場合は、ラップで包んでからジップロックバッグに入れて冷凍庫に保管します。
これは冷凍によるひび割れや冷凍庫内の汚れを防ぐためです。
卵を一晩冷凍庫に置くだけで簡単に冷凍卵を作れます。

注意点
ひびが入った卵は冷凍されていても、解凍後は早めに消費することが望ましいです。
解凍方法としては、水を入れたボウルに卵を入れて約30分で解凍できます。
電子レンジでの解凍は避けてください。
解凍後の卵は卵かけご飯など、さまざまな料理に利用できます。

冷凍卵の風味と賞味期限について

冷凍卵の風味と賞味期限についての情報をご紹介します。

冷凍した卵の黄身はもっちりとし、クリーミーな食感が特徴で、しょうゆ漬けなどの料理にも非常に適しています。
冷凍卵を使う際の賞味期限は1~2日間とされています。
2日を超えると、食べる前の加熱処理が推奨されます。

冷凍可能な卵料理について

冷凍可能な卵料理についてもご説明します。

卵焼きや炒り卵などは、冷凍保存が可能です。ラップで包んでジップロックに入れて冷凍すれば、約1ヶ月間の賞味期限があります。

ゆで卵の冷凍方法について

ゆで卵の冷凍方法についても触れておきましょう。

生卵を冷凍できることから、ゆで卵も冷凍できると考えられがちですが、ゆで卵の場合は黄身のみが冷凍可能です。
白身は冷凍すると食感が劣化し、美味しくないため、避けた方が良いです。
この場合の賞味期限は1ヶ月間で、解凍時は冷蔵庫で3時間程度置いておくとよいです。

まとめとして、卵は加熱調理を行えば賞味期限から2ヶ月経過後でも安全に食べることが可能です。
生食する場合、春や秋は賞味期限経過後4日まで、冬は36日まで可能ですが、夏場は賞味期限経過後の生食は避けるべきです。
不安な場合は卵を割って白身の変色や黄身の状態、異臭をチェックし、問題がなければ加熱調理して食べることが可能です。
加熱調理後の卵は当日中に食べることが望ましく、ひびの入った卵は2~3日、完全に割れた卵は当日中に消費することが推奨されています。
冷蔵保存する際は、卵をパックのまま冷蔵庫の奥に保管し、尖った部分を下に向けて置きます。
冷凍卵は解凍後すぐに食べること、ゆで卵の黄身のみが冷凍可能であり、賞味期限は1ヶ月です。

最後に

賞味期限が過ぎてしまった卵でも、適切な処理を施すことで食品廃棄を減らすことができます。
もちろん、賞味期限内に美味しく食べることが最も良いです。
購入量を適切に管理し、賞味期限を意識しながら、卵を安全に楽しむことが重要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考になれば幸いです。

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